寂しがり屋の月兎
誰かと昼食をとるのは、高校に入ってからは、兎田に誘ってもらったあれが初めてだった。

今こうして四人で出かけるなんてことも、発端は兎田だった。

大人数で外出することも、望には初めてである。

足元がふわふわしているようである。現実味がない。

なんやかんやあるものの、つまりは楽しいのだ。

自覚していなかったが、望の顔には自然と微笑みが浮かんでいた。

「最初はびっくりしたけど、感謝していることもあります。兎田くんは、いい友だちです」

「……そう」
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