寂しがり屋の月兎
四人はかたまって映画館を出る。

ちょうど昼時である、どこかで食事をしてから解散をすることになった。

休日ゆえ人通りの多い道に出て、兎田が一瞬悪い笑みを浮かべたのだが、見たのは三日月だけだった。

三日月は一瞬考えて、見逃す判断をしたようだった。

横断歩道を渡り始める。

雑踏に揉まれて望は隣にいた有明とはぐれかけた。

青信号が点滅しだして、望は焦る。

見渡しても友人たちの姿が見当たらず、なんとか向こうの道路に辿りつこうとする望の手を誰かが掴んだ。
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