拝啓 元カレ上司サマ
「どんな顔も可愛いね。一年ぶりだから、嬉しいよ」
相変わらずの笑顔で、このイケメンにみんな騙されるのねと、麗香はタメ息を吐く。
そして突然真顔になった煌太が、麗香に謝罪の言葉を口にする。
「あの時は本当にゴメン。でも、言い訳もさせてもらえなかった俺のことも考えてよ」
そう言われても、悪いのはあんたでしょと言わんばかりの口調で
「言い訳なんか聞きたくありませんから」
と、素早く部屋を後にした。