拝啓 元カレ上司サマ

俺のもの


驚きの表情のままそれを受け取った麗香は、箱を開けてみる。

「キレイ」

箱の中は、何粒ものダイヤが散りばめられたネックレスだった。

宗也は、素敵と呟いて手に取る麗香からそれを奪うと、彼女の豊かな胸元にあててみる。

「君が身に付けている指環もブレスレットも、そしてこのネックレスも、君が俺のものだという証だよ」

宗也は極上の微笑みで、薬指の結婚指環とダイヤの指環にキスを落とした。

この日、名実ともに自分のものとなった麗香を一生離さないと、独占欲丸出しの宗也。

従順で麗しい妻と獣のような夫……二人の熱い夜は始まったばかりであった。





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