拝啓 元カレ上司サマ

このランチにも運転手を買って出てくれた、優しくて頼り甲斐のある、これまたイケメンだ。

彼もまた、幼い頃からの仲間であった宗也を失ってショックを受けていた一人であった。

愛妻と可愛い3人の子供達を置いて旅立った親友の無念を思うと、胸が押し潰されそうになったが、これからも麗香と宗也の忘れ形見に手を差し伸べていこうと、妻である沙穂と話し合っていた。

菅原夫妻にはまだ子はなく、この一年の間、ことある毎に麗香親子を助けてきたのだ。





< 393 / 496 >

この作品をシェア

pagetop