拝啓 元カレ上司サマ
「みんなには申し訳なかったかも…」
しかしながら、煌太の元同僚がしたことも、彼らに乗せられて煌太がしたことも、麗香には理解の範疇を越える出来事で、その人達みんなどうかしてる…と思わずにはいられない。
幼い頃の我が身におこった忘れてしまいたい辛かった過去ー◇父親に愛人がいたことと、両親の離婚◇ーという事柄をも思い出してしまう。
「男なんてみんな同じなんだわ、きっと」
妻や彼女がいたって、他の女性を愛することが出来るのだから、自分には、身内以外の男性は不要だという考えに至った。
そして麗香は、その後の人生を独りで生きていこうと決心した。