拝啓 元カレ上司サマ
いよいよ
「いらっしゃい。待っていましたよ」
そう言って、オーナー夫婦はリビングに通してくれた。
案外煌太を認めてくれているこの人達に、何とか力になってもらおうと深々と頭を下げる。
もちろん、既に麗香と現在の煌太がこうなっているという経緯は話してあるのだが、その上で、残された自分の人生を麗香のために使いたいと、つらつらと夫婦に述べる。
「それで良いんですか?姪と人生を共にしたいとは、考えないのですか?」