拝啓 元カレ上司サマ

戸惑い


「悠一郎、幸二郎、もっと肉食べろ。大きくなれないぞ」

今度こそはっきりと聞こえた、その優しい声。

麗香は、鳩が豆鉄砲食ったような顔で煌太を見ている。

(何で、煌太がここに居るの?)

びっくりし過ぎて言葉も出ない麗香に、煌太がヤアと、少しばかりわざとらしく話し掛けた。

因みに、彼女は今、心の中で、煌太への大質問大会を絶賛繰り広げ中であるのだが…。


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