拝啓 元カレ上司サマ

何だか良い匂いがすると、何時間かぶりで目を覚ました麗香はキッチンに向かった。

「叔母さん、来てくれたのかしら?良いのに、もう…」

フフっと笑って、ダイニング側のドアから入っていくが、どう見ても叔母や母親ではない人間がキッチンにいる。

「体調どう?」

そう尋ねる人物に向かって、ヒャーッと声にならない声を上げて、麗香は目をひんむいた。





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