拝啓 元カレ上司サマ
これからのために

押せ押せで行こう


それから、何がどうなったのか、煌太までもが、麗香との別離後からこれまでに経験したことをかいつまんで、自分の麗香への想いを、ベッドから起き上がって座る彼女の目を見て、しっかりと伝わるようにと話す。

記憶喪失が当時の二人の未来に影を落としたのは仕方がないことだけれど、今の現状を考えるに、煌太にとっては彼の人生において何もマイナスになるものはないはずだ。

麗香の三人の子供達のことは、とても懐いてくれていて可愛いし、自分の子として育てたって何の問題もない。

寧ろ、嬉しく思えるくらいだ。





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