拝啓 元カレ上司サマ

大学2年だった麗香は、あるお洒落なカフェでバイトをしていた。

美人だったこともあり、彼女目当ての大学生や若い社会人など、結構な客を集めていたのだが、ある日、シツコイ客に絡まれて、困り果てていたところ、颯爽と現れた客の一人に助けられたのだ。

まさにそれが岡谷煌太その人だった。

「もうそれぐらいにしたらどうだ。他の客にも迷惑だし、その子も困っているし。君もその子を困らせたい訳じゃないだろう?」

迷惑な客よりも少し年上の煌太が説き伏せるには、理路整然たるものがあった。






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