今夜、最強総長の熱い体温に溺れる。 - DARK&COLD -
今日一緒に来ている女子は、4人とももれなく可愛い。
どの子でも十分ありえるけれど、やっぱり……。
「好きになるのもわかるよ。美月ちゃんみたいに優しい子はどこにもいないって思うし」
いくら仲が良くても、つるんでいれば不満やストレスが少なからず溜まったりするはずなのに、美月ちゃんと一緒にいてそういう気分になったことは一度もない。
いつだって明るくて、笑顔が可愛くて。
「ライバルは多いかもしれないけど頑張ってみたら? 私も応援するし」
背中を押すつもりでそう言った。
だけど、なぜか国吉くんは困惑気味の表情を浮かべている。
「話を勝手に進めないでくれる? どこをどう解釈したらそうなるんだよ。……ていうか。旗中って、なんでそんなに鈍いの?」
国吉くんの手が私の頭に置かれた。
髪をくしゃ…と撫でてため息をつく。
「え……? 美月ちゃんじゃないの?」
「全然違う」