今夜、最強総長の熱い体温に溺れる。 - DARK&COLD -
それも夢じゃないの?
じゃあ……抱きしめてくれたのは……?
そう思ったとき、扉がガチャリと開いた。
「あー、響平。ちょうどよかった。瑠花ちゃん、今目が覚めたとこ」
泉くんが手招きする。
響平がこちらを向くと、思わずそらしてしまいそうになった。
目が合っただけで心臓が跳ね上がってしまうなんて、もう本当にどうしようもない。
「あ……。助けてくれて、ありがとう」
「…………。熱あんのに、ひとりで外出たのか」
「え?……だって、薬なかったし、買わなきゃと思って……」
無表情だけど、少し怒っているような。
真っ黒の瞳は、相変わらずなにを考えているのかわからない。
「……つーか、マジでビビるからな。いきなり、闇サイトに古屋美月の名前付きでヤバそーな写真載ってるとか言われたら」
大きなため息がぐさりと胸を突き刺した。
……やっぱり、美月ちゃん、なんだ。
響平が助けに行ったのは、私じゃなくて、美月ちゃん……。