時間と体が担保。 1
仕事を選ぶ基準は色々あるが、まずは勤務地と給料である。
これが、私の答えである。

就活サイトは、色々と面倒で、登録やエントリーなどあり、結局は常に書類で落ちるので嫌になっていた。

でも、それもそのはずである。無名の商業大学に新卒を1年で辞める。その1年間もサービスの現場職で、パソコンも外線電話も書類作成もした事がないから、無職同然である。

そんな時、不動産仲介職の求人に応募することにした。その日に、電話があり面接の日程調整をされたのである。

履歴書持って、明日2時に店舗に面接来てください。

受かりそうだなと思い、慌てて履歴書を作りスーツを探して準備をして、面接に出向いた。

面接では、簡単なアンケートに記入を求められた。
これが、よくわからない内容である。

高額報酬を手に入れたら何がしたいか、
5年後はどんな営業員になっているか、

あとは、名前や、通勤時間等である。

受かる気が無くなってきた。
ありきたりでなく、イチかバチかの面白答えで、勝負を仕掛ける。

ブランド品を集める、
紹介で稼ぐ、
と記入し、提出をする。

15分程度待ち、ニコニコと若めのオジさんが名刺を出し店長ですと言う。

質問なども無く、アンケートを見て良い答えだと言い、ニコニコしている。

明日から来ていいよと。

いきなりは無理だと思い、2週間後に入社日にし、面接を後にする。

少し浮かれた気分と、やる気に満ち溢れた感情で帰宅したのだ。
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