Spring -盗撮-


「ですが神野さん。奴が盗撮犯である事はまず間違いありません。

犯人を目の前にして・・我々は・・!」


「お気持ちは分かります。
後はこちらにお任せください。」



村上はどういう手段を使って盗撮を実行していたのか。

このヤマの最大の鍵はそこだな・・。






『神野さん。』


!!?デジャブかよ・・。

左耳から聞こえる声にまたビクッとしてしまう。


・・これも慣れるまでには時間が掛かりそうだ。


「なんですか?」


『1つ小川捜査官に確認したい事があります。』


「どうぞ。」


『そもそも鉄道警察の皆さんは、なぜ村上氏が容疑者と考えたのでしょうか?』



・・・あ、確かにその通りだ。


俺達に送られてきた報告書には、

“捜査を進める中、マル被と思われる人物を特定”としか記載が無かった。

< 69 / 108 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop