Spring -盗撮-


「うーーーん。ゲームみたいなもんだよ。」


「なんだと・・?」


「どこまでバレないかって。
最初はハラハラドキドキだったんだよ~!

でも相手の子達に全然バレないし、
ちょっと難易度上げたってワケ。」


「それが・・警察へ挑発メールを送った理由か・・?」



小川さんの顔がどんどん紅潮していくのが見て取れたので、

俺が質問を代わることにする。



「それで?お前は“鉄警との対決”を楽しんでたってか?」


「でもみ~んなアタシの事ノーマークなんだもん。

結構これ見よがしにスカートの下にスマホ置いてたのになぁ・・。

だから次は“踊らしちゃおう”って。」


「村上を名指ししたのは何故だ?」


「理由なんて無いよ。

テキトーに指さしたら、このおじさんが勝手に“あいつか?”って話進めてくれただけ。」


「・・・・そうか。」


「キャハハ!!マジウケたよ~。

村上さん?をドヤ顔しながら捕まえてた所も。

その後に一気に青ざめた顔してた所も。

映えると思って動画撮っちゃった。」


「・・・・・・・。」

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