Love Eater




それも、顔面すれすれ。

人間で言えば今にもキスの一つでも交わしそうな顔の距離というのか。

流石にそんな顔の距離で六花と対面した記憶などなく、遠目にも精巧で愛くるしいと思っていた顔の造りは間近で見ると最早美の暴力。

ソルトだって今まで散々に美人とされる女と遊んでは来たけれど、次元が違うと今更に六花の愛らしさに息を飲むのだ。

間近で見つめられるだけでも異様な動悸に苛まれるのに、スッと頬を包んできた手の感触にはクラリと逆上せる。

それでなくとも発情の真っ最中。

ソルトの心中と言えば、

っ………ああっ、ヤリてぇっ!!

無防備なとこにキスぶちかまして押し倒して引っぺがして、

泣こうが喚こうが押さえつけて突っ…以下自主規制。

と、【神父】とはなんぞや?と問いたくなるような葛藤に満ちている状態なのだ。

そんな煩悩に追い打ちをかけるように、ソルトの鼻先に六花がそっと自分の鼻先を寄せると、

「キミは本当に僕好みのイケメンだねえ」

『っ……』

「うん……この白金の毛並みも綺麗な緑の目もソルトそっくりで実に良い」

『っ~~~』

誰か……誰か俺を撃ち殺してください。

じゃないと、獣のままこの愛くるしい生き物を犯してしまいそうです。

いっそ、……いくか?

パクリといっちゃうか?

………あかん。

っ……あかーんっ!!

流石にあかんぞ俺っ!?

流石に中身は人間として獣姦とかはマジあかんっ!!

あああ、でも超良い匂い。超愛くるしい。

絶対に食ったら、やめられない止まらない~なお嬢さんだってこれっ!!

うあぁぁぁぁぁ、もうっもうっ………ちょっと限界。

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