Love Eater
次の瞬間にはキュッと慣れぬ圧迫感がソルトの首に巻きついていて、それが首輪だと把握するより早くだ、
「っ……大きな犬、獲ったどぉぉぉぉ!!!」
『アホかぁぁぁぁぁ!!!』
まともな人間の声であったならソルトのそんな怒号の突っ込みが入っていた事だろう。
実際はガウガウッと犬の咆哮が響いていただけなのだが。
背中に跨っている存在を今更確かめるまでもない。
その詳細なんて嫌って言う程漂う匂いと声音で分かりきっている。
それでも呆れ全開で振り返れば、実にイキイキ爛々とした六花が片手をあげて狩りの成功に嬉々として酔いしれていたのだ。
俺……なんでこんな女好きなんだろう。
相変わらず、あまりに予想だにしない登場を遂げた六花には流石に憤りよりも自分の好みの方に冷静な突っ込みを入れてしまったソルトがいて。
そんなソルトの心中などまるで知る由もない六花は、嬉々としながらソルトの身体を撫でくりまわしているのだ。
「ソルトの気配がして飛んできてみたけど…思わぬ掘り出し物」
『アホかっ、俺だっつーの!』
「うーん、この毛並みにこの手触り…遠目で見つけた時から一目惚れだったんだよね」
『分かんねえのかよ俺の言葉!仮にも魔女だろ!?』
「うーん、モフモフ~。お顔も鼻が高くて凛々しいし……っグリーンアイだっ!!」
『なっ!!』
それまで背中に跨ったままベッタリとしていた六花の姿が、目の色に気が付いた途端にひょいっとソルトの目の前にと移動してきたのだ。