Love is GAME
「俺は、思わず抱きたくなるような、いい女が好きだ。妻にするのも、そういう女がいいと思っている。」

「だから?私にイイ女になれと?」

私は顔を歪めた。

「いや、七恵ちゃんはいい女だ。だがそれは、俺が思っているだけかもしれない。」

「どういう事?」

「他の男から見ても、いい女かって事だよ。」

私は、目をパチクリさせた。


「新入社員で、野村って言うのがいるだろう。」

「ああ、野村勇行?あの女を知らなさそうな、草食系?」

「あいつを落とせたら、付き合うどころか、結婚してもいいぜ。」

私はニヤリと笑った。

「面白いわね。」

「なあ、面白いだろう?」

そして京太郎は、手を大きく鳴らした。


「さあ、GAMEの始まりだ。」
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