強がりプリンセス



次の日は熱も下がり、学校へ行く。


教室へ入ると一目散にあいつと目が合った。



近藤、瑛人。



朝から登校なんて、奇跡だ、奇跡。



先生も一安心、ってかな。

あ、もう先生こいつの事諦めてたんだっけ。



とにかく、夢か幻でも見てんじゃないかってくらい。



周りの人も動揺してる。



「お、はよ…。」


「…おぉ。」



席に着きながらあたしは軽く挨拶してみたものの、鬱陶しそうに答えられて心底腹がたった。



イライラを抑えながら机の横に鞄を掛けると、妙に右から視線を感じる。


右、といえば近藤瑛人しかいないのだが。


「……」
「……」


なんなの、こいつ!!


話あんならさっさと言えや!!!


あたしは思い切って首だけ右にひねった。


やっぱり感じた視線は目の前に映る近藤瑛人のもので、気だるそうにあたしを見ていた。

…睨んでいた…?



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