part-time lover
大通りを曲がって脇道を少し歩くと、目的地に到着した。
有名なスコットランドのブリュワリーのパブなだけあって、お客さんは外国人が多かった。
異国な雰囲気に心が躍る。

予約してくれたカウンター席に並んで座り、メニューに目を通す。

「わー!ここのビール、缶ではよく飲むんだけどこんなにいろんな種類があるんだね!
ゲストビールも魅力的だし迷うな〜」

あからさまにテンションが上がる私を見て彼が笑った。

「メニューだけでここまではしゃいでくれるとうれしいな。
迷うよねー、俺もどうしようかな」

二人でメニューをまじまじと眺め、迷った結果私はシトラス系のIPA、彼はペールエールを注文した。

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