part-time lover


「じゃあ次はいつにしようか。明日とか明後日は?終電まであんまり時間ないし、すでに早く会いたいなって今から思ってる」

この人はどこまで私の心臓を高鳴らせれば気が済むんだろう。
帰るのが惜しいなと思うのは私も同じだけど、そんなふうに口に出せるほどの素直さは持ってなかった。

「どっちもあいてるけど、そしたら明日にしない?1日フリーなら早めの時間からゆっくり遊びに行こうよ」

私なりに少し妥協して長くいたいことを伝えたつもりだけど、うまく伝わっただろうか。

「いいね!そしたら横浜でも行かない?ランチで中華食べたいな」

かわいい提案に思わず吹き出した。

「雅也くんて意外と味覚幼い?」

「あ、ばれた?よく言われる」

否定しない潔さにさらに笑ってしまった。

「でも私も中華好きだよ。中華街、久しく行ってないから楽しみ」

「よかった!俺大学が横浜の方だったから、遊ぶところはある程度提案できると思うよ」

「それは心強い。私方向音痴だから…」

「そうなの?意外な弱点」

どこか嬉しそうに彼が微笑んだ。


< 67 / 163 >

この作品をシェア

pagetop