稲荷と神の縁結び
うちの例祭は、九月の第一週の土日(正確に言えば三日だ)
最終日の夕方に、神社の境内で地元の有志の子供達が集まり巫女舞を披露する。
と言うことは……
「見てた、んですね………」
多分圭ちゃんの大学時代、と言うことは…私が中学・高校時代。指揮を取りながら私も一緒に披露していた時期と被っている。
あの時、なぜ清貴さんが巫女舞のことを知ってたのか……って実際見ていたらそりゃ知ってるわ…。
「それにさぁー昔、こはが弁当の当番だったじゃん。俺毎日のように清貴に弁当取られ…」
「ストップ!ストップ!!」
清貴さんが圭ちゃんの肩に手を回して激しく揺さぶっている。
「お前さ…顔も口調も穏やかなのに言葉が悪いの何とかしろ。『取って』はいない」
「じゃぁ『恵んであげた』にしとこうか?社長の息子にわざわざ」
「だから、言葉のチョイス!」
何やら二人が言い合っている内容をまとめると……つまり、圭ちゃんが持っていった弁当=私が作った弁当は、清貴さんの胃袋に入っていたと。
そして尚且つ、私の顔は例祭で見たことがあったと。
最終日の夕方に、神社の境内で地元の有志の子供達が集まり巫女舞を披露する。
と言うことは……
「見てた、んですね………」
多分圭ちゃんの大学時代、と言うことは…私が中学・高校時代。指揮を取りながら私も一緒に披露していた時期と被っている。
あの時、なぜ清貴さんが巫女舞のことを知ってたのか……って実際見ていたらそりゃ知ってるわ…。
「それにさぁー昔、こはが弁当の当番だったじゃん。俺毎日のように清貴に弁当取られ…」
「ストップ!ストップ!!」
清貴さんが圭ちゃんの肩に手を回して激しく揺さぶっている。
「お前さ…顔も口調も穏やかなのに言葉が悪いの何とかしろ。『取って』はいない」
「じゃぁ『恵んであげた』にしとこうか?社長の息子にわざわざ」
「だから、言葉のチョイス!」
何やら二人が言い合っている内容をまとめると……つまり、圭ちゃんが持っていった弁当=私が作った弁当は、清貴さんの胃袋に入っていたと。
そして尚且つ、私の顔は例祭で見たことがあったと。