偽装夫婦~御曹司のかりそめ妻への独占欲が止まらない~
彼の背後にある玄関脇の大きな窓から、植えられたばかりの一本の木が見えた。
「あれは?」
「桜の木だよ。来年には少しだけれど花をつけるはずだ」
おばあ様とご主人の思い出の桜の木のあった場所に、尊さんが植えてくれたみたいだ。
「きっと僕たち夫婦と一緒に大きくなってくれる。楽しみだね」
「はい」
ふたりで紡ぐこれからの年月に思いをはせながら、お互い見つめ合い笑顔を浮かべた。
END


