たとえ君が消えたとしても
ミカは、体のあちこちが痣だらけだった。


あわてて近づこうとすると、突然、右頬に強い衝撃を感じた。焼けるようにヒリヒリ痛む。顔を上げると、コハクが私を睨んで立っていた。


それで、ようやく、私はコハクに叩かれたのだと気づいた。


「何が大丈夫だよ!ふざけんじゃねえよ!」


他の幹部も、ミカを守るようにして前に立つ。

< 12 / 27 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop