たとえ君が消えたとしても
私は言い返さずに、無言で立った。カバンを持って、二人を通り過ごそうとすると、ユウキが「お前」と、声をかけた。
「いつまで学校に居続けるつもりだよ」
「卒業するまでだけど」
さすがの私もカチンときた。
「迷惑なんだよ」
「いつまで学校に居続けるつもりだよ」
「卒業するまでだけど」
さすがの私もカチンときた。
「迷惑なんだよ」