*SOUZI*
近藤が屯所に戻ると
体調不良で休んでいる沖田の部屋に直行した


「なんだ?歳が看病しているのか?」


土方と沖田が目を合わせた後
近藤に視線を移した


「かっちゃん、落ち着いて聞いてくれ」


土方の表情で良くないことと察する
すぐに沖田を見れば、視線を落としていた

あぁ、総司の病が良くないものなのだ


「すまない!その話は、聞きたくない!
今日は、光の事でアレコレと詮索され
これ以上は、身が持たない!
歳の言うことをよく聞き、しっかり病を治すこと!いいね?総司!」

「はい」

「約束だ!必ず!治すんだ!」

「近藤さん…」

弱気な目をする沖田の肩を押し
布団に寝かせる


「治る!病は、気から!
総司!焦ることはない!
気をしっかり持て!」


< 89 / 138 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop