偽のモテ期にご注意を

『!!怒ってる。謝ったぐらいじゃ許してもらえそうに無い?!どうしよう』

「忘れる事は出来ません」

「ホントゴメン。何でもするから」

「何でも?・・・・・じゃぁセフレになって下さい」

「セフレ?!どうして?置鮎さんなら私みたいな年増じゃなくて、もっと若くて美人が良いでしょ」

置鮎の申し出に、呆気にとられマジマジとその顔を見るが、その整った顔に、僅かの感情も見つける事が出来ず困惑してしまう。

「・・・・・丁度都合が良いんです。」

「都合がいい?」

次から次に、予想しない言葉が出てきて頭がついていかない。

「えぇ・・俺、彼女を作る気は無ので、誤解されない人が良いんです。
それに、貴女となら忙しくて逢わなくても大丈夫でしょ」

「それは・・そうだけど。でも・・」

「貴女だってその方が良いでしょ?恋人を作って仕事を疎かにしたくないでしょうから」

「そう・・だけど」

「じゃぁ決まりですね。宜しくお願いします。圭奈」

『本当にこれでいいの?!』

丸め込まれるようにセフレになったが、具体的にどうなるのか全く分からない。
< 39 / 196 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop