偽のモテ期にご注意を

神妙な顔で謝る三石を見たら、あの程度でムキになった自分が恥ずかしくなった。

ただ、部全体が何やら変な雰囲気なのが気になって、草尾を見ると驚いた顔をしていた。

「どうし・・」

「圭奈おはよう」

言葉を遮る声に反応して振り向くと、松本の姿があった。

「何で名前で呼ぶのよ」

「俺たち付き合ってるんだから良いだろ」

何時もより距離が近く落ち着かないので一歩後ろに下がろうとしたら、腰を取られた。

「!って付き合ってないでしょ」

「お互い、社内で色々言われて大変だから、付き合ってる事にしたら楽だろ」

耳元でそんな提案をされて驚いた。

『偽のモテ期なの?!』

「残念だけど、その提案には乗れないわ。」
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