偽のモテ期にご注意を


「・・な、圭奈」

「!?えっ!」

声をかけられハッとする。

「あ・・剥きすぎた」

そこには皮の剥かれた玉ねぎが3個もあった。

「ボーっとしてたけど大丈夫?」

「うん。あ、そろそろお米炊かないと」

先ほどまで漬けていた米の水を切るために、鍋を傾ける。

「本当に鍋でご飯炊けるんですか?」

米を買ったが、炊飯器がないと言われて、鍋で炊く事にした。

本当はザルに上げて水を切らないとダメなのだが、ザルがこの家に無い事は、炊飯器が無い時点で気付いた。

「ちょっと色々不十分だけど、それなりには食べられると・・・」

漬け置き時間が短い事や、きちんと水切りが出来ていない点が気になるが、今さらどうしようも無いので、そのまま炊き始める。
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