偽のモテ期にご注意を

『生娘じゃあるまいし、何緊張してるんだか・・・でも、顔だけじゃなくて体も完璧な置鮎さん見たら、緊張するなって方が難しいわよね』

自分に言い訳をしながらワインを飲む。

緊張の所為か、置鮎の顔を見る事が出来ず、グラスの中の赤ワインを凝視してしまう。

「美味しくないですか?」

「・・いえ、美味しいわ」

自分の世界に入り込んでいた事に気付き慌てて声のする方を見ると、心配そうな顔をしていた。

「考え事をしてしまって」

「何を考えてたんですか」

急に距離を詰められて、後ろに下がろうとすると、体勢を崩してソファーの肘掛にもたれ掛かってしまう。

体を起こす前に、頭を固定され、キスをされる。

「ぅん・・」

驚いて何か言おうと口を開いた隙に、スルリと置鮎の舌が入ってきて、我が物顔で口内を蹂躙する。

抵抗しようとすればする程、翻弄され抵抗する力を奪われる。
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