偽のモテ期にご注意を
『気持ちいいと思った事無いのよね』
今日はゆっくりと湯船に浸かって物思いに耽る。
『上がったら疲れて寝てないかな』
何時もより念入りに時間をかけて風呂に入って、置鮎が眠るのを期待していたが、期待も空しくリビングでゆったりと本を読んでいた。
「お風呂ありがとうございます」
「何飲みます?」
読んでいた本を閉じて立ち上がり、キッチンに向っていくのをボーっと見送ってしまう。
「ビールですか?それともワイン?」
「え・・と」
「ワインにしますね」
答えを遮るようにそう言われ、水と言えなくなってしまう。
用意している間に、何とかソファーに腰を下ろすが、落ち着かない。