偽のモテ期にご注意を

「何笑ってるんですか?」

苦笑していると、突然話しかけられ驚いて振り返る。

「!おはよう・・ございます。」

「おはようございます。で?」

小首を傾げる様子も絵になるなぁ、と思って眺めていると先を促すような視線が返ってくる。

「あぁ、コーヒーメーカは有るのに、炊飯器が無いのが面白くて」

「今まで必要が無かったので。今度購入しておきますね」

「ううん。いいのよ。今まで必要無かったのなら」

事も無げにそんな事を言うので、慌てて言葉を付け加える。

「いえ、これからは圭奈が作ってくれるんでしょ」

「そ、それは・・・でも、滅多に来られないから、勿体無いと思うんですけど・・・」

「来れる時に作ってくれたら構いませんので」

嬉しそうに言われると、直ぐに作りに来たい衝動にかられる。

『ダメダメ、セフレが頻繁に来るものじゃないし、それに仕事が忙しくなったら殆ど来られないから』

「準備するから、リビングで待ってて下さい」
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