偽のモテ期にご注意を

置鮎がキッチンを離れるのを見送ってパンを焼き、皿やコーヒーカップを出して来て盛り付けを始める。

用意が出来上がる頃、身支度を終わらせた置鮎がリビングに戻って来た。

「美味しそうですね」

パジャマ姿は色気があふれ出していて、恥ずかしかったが、ラフな格好も緊張してしまう。

『セフレなら慣れないといけないんだけど・・・』

「大した事無いです」

「ねぇ。圭奈は俺より年上なんですから、もっと砕けた言葉遣いにしてくれませんか?」

「う・・・そう・・よね。ごめんなさい。つい、でも置鮎さんも・・」

「名前で呼んでくれないんですか?」

「え!・・無理で・・無理よ・・」

『名前で呼んだら、勘違いしてしまうわ』

「今度練習しましょう」

楽しそうに笑う置鮎に何も言えずに黙って、席についた。

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