張 瑞癒
禁断の愛
次の日。
皇様の政務のお手伝いに瑞癒は呼ばれず、南充容様が呼ばれました。
瑞癒が牢獄にいた頃お手伝いをして以来、南充容様の字の美しさにびっくりし、気に入ったからです。
さらに皇様は夜も南充容とよくすごすようになりました。

南充容様とすごす以外の夜は周貴妃様とすごし、西充容様とは出産後まで会えないので毎日手紙を送ってやりとりをしていました。

瑞癒が皇様に相手にされなくなったのは家臣からの「後宮と王室の平和のために張才人だけを愛するのは良くない」「西充容を流産させようとするような危険な女」「国を滅す傾国の美姫」と言われたからです。
そして都でも「張才人が国を滅す」と噂がたちはじめました。

家臣を操り助言させたのは周貴妃様と西充容様。
都に噂を流させたのは南充容様でした。
< 15 / 19 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop