ただずっと、君が好き
どうすればいいか悩んでいたら、夏希が間に割り込んできた。
「名乗らないで喧嘩売るのはどうかと思うけど?」
夏希はこの子のことを知らないから、ただ単に私が一方的に絡まれていると思ったらしい。
名前確認をされただけで、喧嘩を売っていると決めつけるのはどうか……
だけど、彼女が思いっきり私を睨んでいるから、そう感じるのは仕方ないのかもしれない。
「私、篠田泉。アキラの彼女」
彼女は夏希に言われて素直に名前を教えてくれた。
彼女の名前、そして天形との関係を知り、私は言葉を失う。
「……アキラって誰」
だけど、夏希の言葉でなかったことにされてしまった。
話の流れというか、今までの私の恋愛話を聞いといて、少しは察してくれてもいいと思うけどな……
「……天形の下の名前、晃だよ」
「ふーん……って、え?」
初めは興味なさそうに言ったのに、状況を理解したのか、夏希は拍子抜けした声を出した。
そしてじっくりと篠田さんの顔を見る。
「この美少女ギャルが天形の彼女!?」
「ちげーよ」
変なテンションの夏希に、冷静に否定したのは、天形だった。
白ベースで真ん中に大きくドクロがあるTシャツを着、首にタオルをかけている。
まるで、屋台でもやるかのよう。
そのラフな格好すら、かっこいいと思う。
「もう、アキラ!なんでそんなに私を彼女って認めてくれないの!?」
篠田さんは子犬のように天形に引っ付いた。
だけど天形はそんな篠田さんの額に手を置き、引き離そうとしている。
「泉こそ、なんでそんなに彼女だって言い張るんだよ」
二人のやり取りを見ていられなくて、私は顔を逸らし、目を瞑る。
本当は耳まで塞ぎたかったけど、会話の内容が気になって出来なかった。
「何回告白してもアキラが彼女にしてくれないから、周りから固めていく作戦だもん」
「名乗らないで喧嘩売るのはどうかと思うけど?」
夏希はこの子のことを知らないから、ただ単に私が一方的に絡まれていると思ったらしい。
名前確認をされただけで、喧嘩を売っていると決めつけるのはどうか……
だけど、彼女が思いっきり私を睨んでいるから、そう感じるのは仕方ないのかもしれない。
「私、篠田泉。アキラの彼女」
彼女は夏希に言われて素直に名前を教えてくれた。
彼女の名前、そして天形との関係を知り、私は言葉を失う。
「……アキラって誰」
だけど、夏希の言葉でなかったことにされてしまった。
話の流れというか、今までの私の恋愛話を聞いといて、少しは察してくれてもいいと思うけどな……
「……天形の下の名前、晃だよ」
「ふーん……って、え?」
初めは興味なさそうに言ったのに、状況を理解したのか、夏希は拍子抜けした声を出した。
そしてじっくりと篠田さんの顔を見る。
「この美少女ギャルが天形の彼女!?」
「ちげーよ」
変なテンションの夏希に、冷静に否定したのは、天形だった。
白ベースで真ん中に大きくドクロがあるTシャツを着、首にタオルをかけている。
まるで、屋台でもやるかのよう。
そのラフな格好すら、かっこいいと思う。
「もう、アキラ!なんでそんなに私を彼女って認めてくれないの!?」
篠田さんは子犬のように天形に引っ付いた。
だけど天形はそんな篠田さんの額に手を置き、引き離そうとしている。
「泉こそ、なんでそんなに彼女だって言い張るんだよ」
二人のやり取りを見ていられなくて、私は顔を逸らし、目を瞑る。
本当は耳まで塞ぎたかったけど、会話の内容が気になって出来なかった。
「何回告白してもアキラが彼女にしてくれないから、周りから固めていく作戦だもん」