先輩に愛されすぎて。
保健室にも


学習室にも


準備室にも居なくて。


最後に残ったのは…


生徒会室だけだった。


「…失礼しますっ!」


息を切らしながら勢い良く生徒会室の


扉を開けた。


「え?桃香ちゃん?」


「…桃香?」


「ゆうさっ…居たっ…」


俊さんがどうしたの?!と、声を掛ける


けれどそんなの聞きもせず祐さんの元へ


走っていった。


「ッ…ハァ…」

< 111 / 122 >

この作品をシェア

pagetop