先輩に愛されすぎて。
みんなが祐先輩、と言っているところで


気がついた。


私もさん付けだったらおかしいのかな…って


「ごめん、この子案内してるから」


そう言ったと思えば私に視線が注がれ


「誰?」


「何あの子?!なんで手繋いでんの!?」


などなど、色んな声が。


なんで手繋いでんのって…


私が聞きたいよ。


そんなことを考えているとどんどん増えて


くる生徒。


「祐さん…通れますか?」


< 15 / 122 >

この作品をシェア

pagetop