いつになったら好きになるの?『短編』
零斗side

急ですがすみません

零斗side

今日も瑠璃と一緒にご飯を食べていたら
「今日私は1人で登校するわ」
と言い始めた
そんなの危ないし瑠璃はきっと友達を作るためだとか思っているんだろう
瑠璃に友達がいないのはだいたい僕のせい瑠璃の外見だけで友達になりたい子はいっぱいいるだけどそんなのは許せない
瑠璃と話すのは僕だけ
心を許しているのも僕だけ
じゃないと

そんなことを考えていたら瑠璃が外に出ようとしていた

壁ドンをして瑠璃を止めようとしたら
「私は絶対に行くの」
と言って逃げてしまった
「あーぁ」
まぁいっかそんな事のために
瑠璃にバレないようにGPSと盗聴器を仕込んであるのだ
なになに盗聴器は居場所を探すのにいらないって?

率直に言うと瑠璃の声を聞きたいからと瑠璃の近くで起こっている事を知るためだ


そのままGPSおっていると家から5分の所をずっとうろちょろしている
「あーぁ瑠璃迷ってる」
可愛いな
自分が方向音痴な事に全くきずいていない瑠璃は
今まで1人で目的地にたどり着いたことがない
そんなことを知っているのも僕だけだ
盗聴器で声を聞いていると迷ったら事にきずいたくらいだった
「しょうがないなぁー 迎えに行ってあげるよ♪」


迎えに行くと瑠璃が
半泣きで自分を責めている所だった
後ろから声をかけると瑠璃は驚いていた
そんな反応にも可愛いと思う
もし今すぐにでも僕と結婚したら家から出したくないくらい可愛い
誰にも見せたくないお姫様だ

「瑠璃 いっしょに学校行こうね。」
そう言うと瑠璃は半泣きでうんとこたえた
そんな姿が可愛いくて
頭をぽんぽんしていたら
少しずつ顔が赤くなっていった
自分がどんなことを思っているか知らない瑠璃は本当に可愛いな
そして車に乗ると
瑠璃が
「ありがとう」
とぼそっと真っ赤になりながら呟いていた
本当に可愛い素直に慣れないお姫様
僕だけが君の思っている事を全部知ってることも知らない無知なお姫様

綺麗な心を持った僕の癒し

小さい頃に僕を頼ってくれて本当に嬉しかった

僕の一目惚れ



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