アイネクライネ
時間が迫るたび祈っても誓っても
惨憺たる夢を見る
あたしがあなたの側にいる事であなたを呑んでなくしてしまいそうな
あなたが思うよりずっと私は不甲斐ないのに
どうしてそばにいてなんて言ってくれるの。
手を伸ばせばとってくれる手その手を握り
何度も助けられたのは私だった。
お願い。
長い長い夜が今日も超えられますように。
手を強く強く握りしめ願う。
この病が消えて、あなたとの幸せが続く
ように。
閉じた瞼さえ鮮やかに彩るためにそのために
何が出来るだろう。
あたしにはそれくらいしか残されてない。
生まれてきた瞬間に"消えてしまいたい"
って泣きわめいたんだ。
この病と向き合いながら生きる人生なんて
どれほどの価値があるのだろうかと。
それからずっと、探していたんだ。
いつか出逢える。あなたのことを。
私の存在意義を。
生まれて来た瞬間から突きつけられた運命。
あなたと病院(ここ)で逢わなければ
きっと、ここにいることは
無かったかもしれない。