嵐を呼ぶ噂の学園② 真夏に大事件大量発生中!編
青柳くんへの誕生日プレゼントを買うため、わたしは久しぶりにショッピングモールに繰り出した。
この前渡したあれは誕生日プレゼントではなく、感謝のプレゼントだから贈ったことにはならない。
青柳くんが喜ぶものって何だろう?
何回も接触しているくせに青柳くんのことは何も分からない。
きっとカノジョさんなら分かってるんだろうな、なんて思いながらいく宛もなくぶらぶらしていると、バッグから音が鳴った。
「はい、もしもし」
「もしもし、ことちゃん?あたし、百合野」
「あっ、園田さん。どうかされましたか?」
「あのさ、5日なんだけど、波琉たぶん来られないよ」
「えっ?」
「波琉のカノジョの住んでる町で花火大会やるから」
...あっ、そっか。
そういうイベントもあるか。
完全に忘れていた。
「そうですよね...。すみません、全く考えていませんでした」
「別にことちゃんが謝らなくてもいいんだよ。あたしも波琉のカノジョのことなんか忘れてたし。そもそも、波琉の誕生日なんて思い出しもしなかったわ。ことちゃんだけだよ、波琉のバースデーパーティーしようなんて言ってくれたの」
そう...なんだ。
青柳くん、毎年誰にも祝ってもらえなかったの?
そんな誕生日で青柳くんはいいの?
わたしはスマホを握る手に力を込めた。
「園田さん」
「何?」
「わたしは青柳くんの友達としてちゃんと祝ってあげたいと思います。必ず当日に、なにがなんでもお祝いします。いつも青柳くんには迷惑ばかりかけてるのできちんとお祝いしたいんです」
うんうんと相槌を打ちながら園田さんはわたしの話を聞いていた。
お節介とかバカだなぁとか思われてるかな?
しかし、園田さんの口から出てきたのは意外な言葉だった。
「なんかさ、あたし、波琉に嫉妬しちゃうな」
「ほへ?」
嫉妬?
何で?
どゆこと?
わたしの頭上にクエスチョンマークがいくつも浮かぶ。
「波琉、あんな無愛想なのにちゃあんといろんな人から愛をもらってるんだもん。あたしよりもことちゃんから愛をもらってるってズルい」
「愛...?」
愛?
わたし、青柳くんに愛を送ってるの?
カノジョでもないのに?
「友達としての愛、だよ。でも、もしかしたら...」
「もしかしたら?」
「いや、なんでもない!」
「なんでもなくないです!」
園田さんはスマホの向こうでどんな表情をしているのだろう。
なんか、わたしいじられている気がする。
いじってもらえるほどにキョリが縮まったことに変わりないのだけれど。
「波琉、ことちゃんといるとなんか自然体でいられるみたいなんだよね。
ことちゃんと出会ってからよく笑うようになったし、素の自分を出すようになった。
幼なじみのあたしの目から見ても、波琉は確実に変わって来てる、良い方向に。
だから、きっと波琉、喜ぶよ。
ことちゃんが友達としての愛を示せば、波琉も返してくれると思う」
「はい、信じます。自分も青柳くんも」
青柳くんが喜んでくれるよう、精一杯頑張ろう。
カノジョさんが送る愛とは違う、友達としての愛...友愛をわたしは送ろう。
だとしたら、
わたしが青柳くんにあげるプレゼントはたった1択。
「園田さん、アドバイスありがとうございます!いいプレゼント作ります!」
「作る?」
「何を作るかはお楽しみに。ではわたしは材料を買って帰ります」
この前渡したあれは誕生日プレゼントではなく、感謝のプレゼントだから贈ったことにはならない。
青柳くんが喜ぶものって何だろう?
何回も接触しているくせに青柳くんのことは何も分からない。
きっとカノジョさんなら分かってるんだろうな、なんて思いながらいく宛もなくぶらぶらしていると、バッグから音が鳴った。
「はい、もしもし」
「もしもし、ことちゃん?あたし、百合野」
「あっ、園田さん。どうかされましたか?」
「あのさ、5日なんだけど、波琉たぶん来られないよ」
「えっ?」
「波琉のカノジョの住んでる町で花火大会やるから」
...あっ、そっか。
そういうイベントもあるか。
完全に忘れていた。
「そうですよね...。すみません、全く考えていませんでした」
「別にことちゃんが謝らなくてもいいんだよ。あたしも波琉のカノジョのことなんか忘れてたし。そもそも、波琉の誕生日なんて思い出しもしなかったわ。ことちゃんだけだよ、波琉のバースデーパーティーしようなんて言ってくれたの」
そう...なんだ。
青柳くん、毎年誰にも祝ってもらえなかったの?
そんな誕生日で青柳くんはいいの?
わたしはスマホを握る手に力を込めた。
「園田さん」
「何?」
「わたしは青柳くんの友達としてちゃんと祝ってあげたいと思います。必ず当日に、なにがなんでもお祝いします。いつも青柳くんには迷惑ばかりかけてるのできちんとお祝いしたいんです」
うんうんと相槌を打ちながら園田さんはわたしの話を聞いていた。
お節介とかバカだなぁとか思われてるかな?
しかし、園田さんの口から出てきたのは意外な言葉だった。
「なんかさ、あたし、波琉に嫉妬しちゃうな」
「ほへ?」
嫉妬?
何で?
どゆこと?
わたしの頭上にクエスチョンマークがいくつも浮かぶ。
「波琉、あんな無愛想なのにちゃあんといろんな人から愛をもらってるんだもん。あたしよりもことちゃんから愛をもらってるってズルい」
「愛...?」
愛?
わたし、青柳くんに愛を送ってるの?
カノジョでもないのに?
「友達としての愛、だよ。でも、もしかしたら...」
「もしかしたら?」
「いや、なんでもない!」
「なんでもなくないです!」
園田さんはスマホの向こうでどんな表情をしているのだろう。
なんか、わたしいじられている気がする。
いじってもらえるほどにキョリが縮まったことに変わりないのだけれど。
「波琉、ことちゃんといるとなんか自然体でいられるみたいなんだよね。
ことちゃんと出会ってからよく笑うようになったし、素の自分を出すようになった。
幼なじみのあたしの目から見ても、波琉は確実に変わって来てる、良い方向に。
だから、きっと波琉、喜ぶよ。
ことちゃんが友達としての愛を示せば、波琉も返してくれると思う」
「はい、信じます。自分も青柳くんも」
青柳くんが喜んでくれるよう、精一杯頑張ろう。
カノジョさんが送る愛とは違う、友達としての愛...友愛をわたしは送ろう。
だとしたら、
わたしが青柳くんにあげるプレゼントはたった1択。
「園田さん、アドバイスありがとうございます!いいプレゼント作ります!」
「作る?」
「何を作るかはお楽しみに。ではわたしは材料を買って帰ります」