嵐を呼ぶ噂の学園② 真夏に大事件大量発生中!編
「波琉くん、お待たせ。待った?」
「いや。さっき来たところ」
「じゃ、早速行こっか」
今日の汐泉はいつも以上にキレイだ。
紺地にカラフルな金魚が描かれている浴衣に赤を基調とした鼻緒が目立つ下駄、お団子でまとめられた髪型。
そのどれをとっても素敵でオレは思わず見とれてしまった。
やっぱり汐泉には毎回ドキドキさせられるな、と思った。
「ねえ、射的しない?」
「あっ、いいね。やろう」
オレたちは河川敷を歩きながら屋台のあるメイン会場に向けて歩いた。
子供たちがわたあめの入った袋をブンブン回しながらオレたちとすれ違う。
少女が1人、猛ダッシュで先にいった友達を追っていた。
しかし、彼女はオレたちとすれ違おうとした時にバランスを崩し、倒れてしまった。
「おい、大丈夫か?」
「あっ、すみません。わたしは、大丈夫です。お兄さんたち、お怪我は?」
「大丈夫だよ。気をつけて行ってね」
「ありがとうございました!」
彼女は三つ編みツインを揺らしながら去っていった。
あの子を見て星名湖杜を思い出した。
アイツもそういや、よく転ぶやつだな。
そしてこういう時に人を助けられるやつ。
大丈夫ですか?
お怪我はありませんか?
念のため消毒しましょう。
絆創膏、貼りますね。
とかなんとか言ってお節介やくんだろうな。
「あの子達見てたらわたし、わたあめ食べたくなったな」
「んじゃあ、射的の前に買いにいこうか」
汐泉のおねだり攻撃もだいぶ慣れてきた。
財布に一葉さん1枚と英世さんを2枚入れてきた。
昨日もその前のデートもほとんど一緒にいられなかったから、今日はいっぱいわがままを聞いてあげたい。
そう思っていた。
「いや。さっき来たところ」
「じゃ、早速行こっか」
今日の汐泉はいつも以上にキレイだ。
紺地にカラフルな金魚が描かれている浴衣に赤を基調とした鼻緒が目立つ下駄、お団子でまとめられた髪型。
そのどれをとっても素敵でオレは思わず見とれてしまった。
やっぱり汐泉には毎回ドキドキさせられるな、と思った。
「ねえ、射的しない?」
「あっ、いいね。やろう」
オレたちは河川敷を歩きながら屋台のあるメイン会場に向けて歩いた。
子供たちがわたあめの入った袋をブンブン回しながらオレたちとすれ違う。
少女が1人、猛ダッシュで先にいった友達を追っていた。
しかし、彼女はオレたちとすれ違おうとした時にバランスを崩し、倒れてしまった。
「おい、大丈夫か?」
「あっ、すみません。わたしは、大丈夫です。お兄さんたち、お怪我は?」
「大丈夫だよ。気をつけて行ってね」
「ありがとうございました!」
彼女は三つ編みツインを揺らしながら去っていった。
あの子を見て星名湖杜を思い出した。
アイツもそういや、よく転ぶやつだな。
そしてこういう時に人を助けられるやつ。
大丈夫ですか?
お怪我はありませんか?
念のため消毒しましょう。
絆創膏、貼りますね。
とかなんとか言ってお節介やくんだろうな。
「あの子達見てたらわたし、わたあめ食べたくなったな」
「んじゃあ、射的の前に買いにいこうか」
汐泉のおねだり攻撃もだいぶ慣れてきた。
財布に一葉さん1枚と英世さんを2枚入れてきた。
昨日もその前のデートもほとんど一緒にいられなかったから、今日はいっぱいわがままを聞いてあげたい。
そう思っていた。