あの歌が聞こえてくる
キャラかぶり
 気がつくと、フカフカのベットで寝ていた。そしてどこからともなく、シクシクと泣いている虫みたいな声が耳の近くで聞こえてくる。その声の方に顔を向け目を開けてみると、その声の生き物と目が合った。「うぁー!ジンメンカメムシ!」と叫んだ。「あ・よかった~!目覚めたのね!死んじゃったかと思った。しかも、ジンメンカメムシはマレーシアの方にしか生息しないのよ!」と涙で人の顔ではないぐらいに化粧が落ちたとおるさんであった。「あれ?おれ・・寝てました?あ・とおるさんに腹殴られて・・・」腹をさすると、シップが張ってあった。「ごめんね~!いたかった?軽く気合入れてあげようと思ったら、もろはいちゃった!!」元のとおるさんのしゃべり声に戻っていた。「いやー!だいじょぶです!ありがとうございます!なんかすっきりしたし、気合はいりました。」すると、ホッとした笑顔で「そっか!じゃあもう考えないで後は行動しなきゃね!まるちゃんはなんか得意な事とか好きな事本当にないの?」「んーないですね。あ・一個あった・・・」「ナニナニ!?言ってみなよ!」笑われる覚悟で、しかもちょっと笑いがとれるかと思って言ってみた。「映画鑑賞・・・」すると、とおるさんは笑いもせず、真剣な顔で「そっか!それは誰にも負けない?」意外な返しに「んー負けないって言われたら・・・けど、結構色々見てきたしー負けないかもしれません。映画は大好きですから!」「だったら、今度から見た映画の感想文書いてみなさいよ!ここがよかったとか、悪かったとかさ!何でも良いから!そしたら私に見せてよ!そういうことから始めていこうよ!ね!」それだったら俺にでも出来るっと思った。それだったら俺にも続くと何の曇りもなく思った。初めてみよう!なんでも。サーフィンだって・・・すこしずつ・・・・。
< 25 / 27 >

この作品をシェア

pagetop