Love-ing(アイエヌジー)
・・・監督は、私に「おまえにマネージャーは向いてない。辞めろ」と、今、言いたいんじゃ・・・。

咄嗟に俯いた私は、勇気をふりしぼるように、両手をギュッと握りしめた。

「・・・えっちゃんに誘われたからです。もしえっちゃんに誘われなかったら、私は絶対に、野球部のマネージャーにはなってませんでした。でも・・・・・・。私、顔の痣のせいで、ずっと友だちがいなかったんです。みんな私の顔の痣を見ると、気味悪がって・・誰も近づいてこなかった。だから私も、えっちゃんみたいに――理由は違うけど――高校には行きたくなかった。高校に行っても独りぼっちなのは変わらないって思ってたから。でも、お父さんとお母さんに“高校くらいは行っておかなきゃ”って・・これも、えっちゃんの親と同じようなことを言われて。それで・・・」
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