Love-ing(アイエヌジー)
「え?そんなのないです!全然っ。ただ・・・高校には行きたくなかったけど、だからといって、落ちたらいいとも思わなかった、っていうか、昭栄は遠いから、誰も受験してないって聞いて。それなら・・・えっちゃんと理由は違うけど、結局受かってしまったから、昭栄に入学して・・でも、何か良いことが起こるかも、なんて期待は全然してませんでした。希望も持ってなかった。そんな、いつも俯いてばかりで、ネクラな私にはじめて話しかけてくれた人が、えっちゃんだったんです。思いきって高校に入った私に、はじめて友だちができた。はじめて私のことを気味悪がったり、バケモノ扱いしなくて、人として見てくれる人が現れた。それだけでも奇跡に等しいことなのに、野球部のマネージャーなんて・・・。お母さんにも“どうせみんなにつまはじきにされてすぐ辞めることになるんだから、今のうちに止めておきなさい”みたいなこと、言われたし」