Love-ing(アイエヌジー)
「みんなおまえのことをマネージャーとして認めてるぞ。梓もおまえのことは高く評価してる。“嘉村さんはホント、よくやってる。ああいう人がマネージャーになってくれて良かったぁ”って言ってたぞ」

・・・嬉しい。ていうか・・バカだよね、私。
結局、私が勝手に被害妄想を繰り広げていただけのこと、だったんだ。

私は決めたはずだったのに。

「顔上げてもっと周りをよく見てみろよ。おまえのことをちゃんと見てるヤツは、おまえが思ってる以上にいっぱいいるから」

嬉しい気持ちが、胸のあたりでじぃんと沁みていく。
私は、半泣き状態で「ありがとう、ございます」と、監督に――やっと――言うことができた。

嬉しくて涙が出る、なんて・・・私自身が覚えている限り、生まれて初めての経験だ・・・。
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