Love-ing(アイエヌジー)
「部員ならともかく、マネージャーは二人もいらないんだよなぁ」
「てかさ、うちは美人しかマネージャーになれない決まりじゃねぇの?」
「コラ!」

・・・今のは、あきらかに、私に向かって言った。顔に痣がある「私」に・・・。
意地悪でそう言ったのかもしれない。けれど、言葉を飾らず、正直に言われたことで、返って潔い人だなと感心した。だけど・・・やっぱりここは、鋭い牙を持つライオンが、ウヨウヨいるような巣窟の中だった。私がいるべき場所じゃない。

「あっ、あの。だったら、私はいい・・」

「です。辞退します」と、私が言おうとしたのに。
えっちゃんに先を越された。
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