Love-ing(アイエヌジー)
「ただいま・・」
「おかえり弥亜。今日は遅かったじゃない。一体どうしたの?何かあったんじゃないかって、心配してたのよ」
「あ・・・うん。実は、えっちゃんに誘われて・・部活、入ったんだ」
「え?」

白いエプロンで、濡れた手を拭くのを止めたお母さんは、ビックリした顔で私を見た。
それはまるで、「私、聞き違えたかしら?」って表情で・・・。
そんなに「意外なこと」だったかな。でも実は・・・そうかもしれない。私だって、意外に思ってるし。
少なくとも、今までの独りぼっちな私だったら、絶対に選択していないこと、なのは確かだ。
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