Love-ing(アイエヌジー)
温厚で、柔和な感じの先生と、硬派で、先生よりも頭半分くらい、背が高くて、壁のように大きくて、ごっつい感じの監督が隣にいると、先生の存在感はちょっとばかり、小さく・・かすれ気味、になってしまう(監督の存在感は、元々大きすぎるくらいだし)。
そんな二人は、えっちゃんと私のように、対極に位置しているけど、実際のところ、息の合った凹凸コンビだと思う。

安川先生は、えっちゃんと私の入部を、大歓迎・・は、してくれなかった。けれど、入部拒否は――もちろん――されなかった。
辻堂監督のときみたく、あっさり「よろしく」と言われただけだ。
でも、先生は、えっちゃんと同じように、私に「よろしく」と言ってくれた―――。
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