Love-ing(アイエヌジー)
元々、私は、野球なんかに興味なんて、なかった。
だって野球は、チームでプレイするスポーツだ。超・孤独人(こどくにん)である私向きじゃない。
おまけに、プレイするのは、ほとんど男子・・だし。
ということは、いつも独りぼっちで、集団生活になじめない私にとって、マネージャーという形でも、野球部に在籍することは、まったく未知な、別世界――というより、異世界に近いかも――に足を踏み入れるようなもので・・結構、勇気が必要だった。

もし、えっちゃんに、強引に連れて行かれなかったら。
もし、えっちゃんがいなければ・・私は絶対に、野球部マネージャーには、なってなかった。
そして・・学校に行って、授業を受けて、終われば帰る、を繰り返す、単調な日々を送っていたに違いない。
< 62 / 152 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop